xshimmyのブログ

日々の雑感を書いています。

女子のことが分からないまま、僕は29歳になった。

ジェーン・スー『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』によると、女子はある種のソウルであって、社会経験や小金や鈍感性を身に着けた女性陣が「わたしたちって、女子!」と主張することはある種の暴動だということを言っていた。かわいいもの、ふるふるした不安定感、何かを愛おしいと思う感受性。“少女性”のようなもの。その少女性を脱ぎ捨てられない刺青のように背負い、隠れキリシタンのように生きる存在が女子であると。

 

僕は29歳になり、後悔していることがある。

 

『少女マンガ』を読んでこなかったことだ。現在、22歳くらいで新卒の子を選ぼうとすると、良い!と思う子はだいたい女の子らしい。様々な要因はあるだろうけども、一つには少女マンガを読んで他人の気持ちや、コミュニケーションの在り方の英才教育を施されてきたこと、もあるらしい。(女子友だち談)

 

男子と違うよなぁと感じるのは、軍隊が特にそうだけども、男子は集団になると同質性を重視する。集団の大目的に沿わない発言や行動をとると、ビンタされる、みたいな。女子は一見、同質性を求めているようで、実は“個”を保ったうえで密なコミュニケーションをとっている。だから少女マンガで、主人公女子以外の取り巻きの娘にも、サイドストーリー的に彼氏とのあれこれが描かれたりする。

 

よく、少女マンガは好きだのキライだのの、恋愛模様だけじゃん、何が面白いの?という批判がある。それは少女マンガの一側面でしかなく、歴史、ファンタジー、SF、性的マイノリティ、伝統文化。男子マンガが粗雑に切り捨ててきた分野を拾い上げ、前述の“少女”たちをわくわくさせてきた少女マンガは必読レベルのものが多いし、できれば10代くらいの頃に読んでおきたかった。

 

そう、僕は少女のことが分からないまま、29歳になった。

それは少女マンガを読まないまま29歳になった、という意味と同義であり、遺憾に思っていることの1つだ。今年はその辺を補完したい。