シミーのブログ

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『さよならミニスカート』について

2巻が出ていたので読んだ。

りぼん史上に残るであろう衝撃作、『さよならミニスカート』。大丈夫か?小学生女児はついてこれてるか?

今の時代だからこそ、しっかり読んでおいて欲しい作品である。

 

物語は、握手会で暴漢に斬りつけられ、芸能界から退いた元アイドルの女の子が、入った高校でこの暴漢を含む、いわゆる「男社会」と戦っていく話だ。一巻では、「ミニスカートはお前ら男のためにはいてるんじゃない」という台詞が印象的だったけれども、二巻ではさらに心をえぐる展開だった。

 

社会学者の岸政彦が、「今日は天気が良いから外の公園で読書したら良いよ」と気軽に女子学生に勧めたところ、「1人で公園で読書なんて怖くてできない」という学生さんが多数いたらしい。

 

僕は30歳男子であって、相対的に女子よりパワーのある、マジョリティ側の人間だ。マジョリティの側はしばしば自分たちの加虐性に無頓着だし、場合によっては相手の責にしたりする。「襲われるようなことをお前ら女がしてたんじゃねーの」と。

 

『さよならミニスカート』を読み、そういった男社会にホント涙が出そうなくらい怒りを覚えた。どうして、「可愛い」というだけで、許さないのだろう。男に媚びを売るためでなく、誰かを勇気づけ、自分の人生そのものを明るくするような、そんな「可愛い」があることをどうして認めないのだろう。

 

二巻では、そうした男社会に過剰適応してしまう女の子も出てくる。男社会の暴力的な主張に賛同し、本当は自分の手で持って良いはずの「可愛い」を売り払ってしまう。彼女もまた犠牲者であるはずなのに。

 

もうねー、三角関係的なラブコメ要素、ぜんぜん心休まりません。痛すぎます。切実すぎます。正座して読まざるを得ません。

 

ヒロインの女の子も、決して強くない。

自分が傷つけられたからこそ、何か大切なモノを持っている他人を、たとえ自分がダメージを負うことになっても、痛みつけることができない。ある意味では、とても強い。しかし、無頓着に粗雑に野蛮に他人を傷つけるような「男社会」においては、とても弱い。

 

彼女を襲った暴漢はまだ捕まっておらず、おそらくこの暴漢がヒロインを襲った理由に対して、彼女がカウンターとして何を示せるかが重要だと思う。傷つけ合い、奪い合う世界とは別の景色があることを、ヒロインが示せるか。

 

りぼんを読んでいる女児たちのためにも、頑張っていただきたい。