シミーのブログ

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いだてんとかぐや姫

大河ドラマをはじめ、歴史モノの面白さの1つは、歴史というハコに「感情」をこめるところだと思う。高畑勲監督の『かぐや姫』は、昔話として形式化されたハコに、かぐや姫の葛藤、周りの人々の感情を豊かに加えた作品だった。名作だった。

 

今期の大河である『いだてん』もまた、日本マラソンの父として歴史化された金栗四三に、日本人として初めてオリンピックに出場するとはどういうことか、等身大の人間の視点で描いている。

 

特に、落語という装置を使っているのが良い。

落語もまた、舞台設定として江戸などを使い、人々の感情を伝える技芸だ。最初、ビートたけしかぁ、と思ったが、ビートたけしもまた浅草で修行して叩き上げてきた芸人なので、だんだん馴染んできた。

 

さて。ハコに入ると、感情も記憶もなくなるので、綺麗になる。『かぐや姫』の月の世界もまたそんな感じで、いくらかぐや姫が生きる喜び・苦しみ、血の通った人間の生活について熱弁しても、月の世界の住人には届かない。

 

現代人が過去の歴史をみる場合、月の世界の住人的な目線で見てしまうケースがある。ひたすら年代や語句を覚えるとか。

まあ逆に、過剰に当時の人々の感情を想像してごりごり膨張させてしまうケースもあるけれど。

 

『いだてん』を観ていると、スポーツ黎明期においても、早くも体育会系的なノリというか、スポーツマン同士の独特の友情がある気がする。日本人として初めてオリンピックに、というのも大事だけど、より大きいのは、世界に友だちができるとはどういうことか、ではないか。

 

時代が近いだけに共感できる部分も多い。

引き続き追いかけたい。