シミーのブログ

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温暖化は、希望

地球温暖化について、「恐怖」を根拠にして動くのはもうやめよう、みたいな話がある。たとえば、肉食について。畜産業は、二酸化炭素よりさらに温室効果があるメタンを大量に排出している。動物愛護の観点からも、野蛮極まりない。肉を食べない方が健康である、なんて研究もある。だから、肉を食べるべきでない。畜産は全面廃止すべき、っていう意見があるとしよう。

 

残念ながら、それじゃ人は動かない。

肉が好きで食べている人にとって、肉を食べないというのは、「望まない人生」を強制されるってことだ。地球が滅ぼうと、動物たちが劣悪な環境に置かれていようと、そんなことは自分にとって関係がない。「望まない人生」を強制させる力は、他人にはない。

 

と、いうことで、ビーガン的な生き方って格好良いって方向に持っていくとか、肉よりさらに美味い食品を開発するとか。そういう、「希望」を打ち出していかないと、温暖化は止まらないし、肉を食べる人たちにとって良い人生にはならない。

 

よく、地球温暖化についてコンセンサスが得られず、対策を打とうって空気にならないのは、重大なことを伝えないメディアの責任、って話もある。イヤー、どうなんでしょうね。メディアが、そういうシリアスな事実を伝えたとして、それを読んだり観たりする人がどれだけいるか。「受け手」は、そんなに信用できるものなのか。

 

事実、トランプ大統領を強烈に支持する人たちは、温暖化の危機を、「陰謀」と信じて疑わない。そういう信念で生きている人たちに、メディアが伝えられることは、ほぼないと思う。だから、危機感とか、恐怖を煽っても、ダメなのだ。観たくない聞きたくないあまり、ファクトを歪め、ポスト・トゥルースにする人たちが必ずいるから。

 

と言うことで、温暖化をきっかけに、新しく面白いスタイルを確立していく、希望を示していくことって、存外に大事なんじゃないか。出川哲郎が出てる、「充電させてもらえませんか?」の番組とか、良い企画だと思う。電気という、ガソリンよりもエコで、かつ手軽にあるもので、素朴にフラットに、人々をつなげていく。

 

あと、異常気象、って言い方がもうよくない。異常気象と呼ばれる、大雨とかが、もはや「通常」になりつつある世界に、僕らは生きている。異常といって、その年を例外にしてしまうと、恒常的な災害対策に予算が割かれないし、何度も同じ被害を繰り返してしまう。防災を、日常の一部にすること。

 

温暖化は、希望だ。新しい価値観のための。