シミーのブログ

好きなもの。読書会、少女マンガ、人文系、宇宙、社会学、ノンフィクション、、、と、好きなものを羅列していけば何かがつかめる気がしています。ブログは主に世の中に対するぼんやりとした主張です。よろしくお願いします。twitter @koro81k

本をおススメすることの困難性と、困難性について。

基本的に、ここからの話は、花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』を参考に、というか全面的に頼って書いています。

 

本書には、本をおススメする際の注意点として、

 

・特定のジャンルに詳しい人に、その道の本を紹介しない(だいたい読んでるから)

・本を読まない人には、ベストセラー、定番本OK

・本を読む人は、その人が読む本から遠いジャンルが良い。その人のスペックではなく、雰囲気から洞察すること。

 

花田さんも、いきなり本を紹介するのではなく、その人のひととなり、「どんな笑いの型がはまるのか?」を会話の中で見極め、それに合わせた本をチューニングしていくことをしていた。これって、そもそも人間に対する洞察というか、その人の心の襞に触れるようなもんなので、ちょっと気をつけないと相手キレるし、逆にまったく的はずれ、みたいなことにもなりうる。

 

また、出会い系、って出会い方もね。

こう、「系」をつけることでまろみを帯びさせようとしてるけれど、特に男性は、異性との「にゃんにゃん」目的であることが多そう。あれですね、「義経と出会えなかった弁慶」問題で、後腐れなく、刀狩を敢行していくという。そうした場合、出会う目的がまったくズレている。このズレを、無理に合わせようとすると失敗する。それは相手に、「こっち向け」って強制することだから。

 

なので、無理に合わせない。特に、花田さんのような女性が、中年男性と向き合うことの困難性が、本書にあふれていた。そのまま引用すると、

 

「知らない男女が1対1で出会っても、セックスのことじゃない普通の喜びがごろごろ転がっているし、人は人にやさしくできる」ことが、絶望的に分からない・分かってもらえない・という困難性。

 

もうね、だから、仕方ないと思うのですよ。

よく、「趣味は読書」みたいなことを言うと、「本読まなきゃなーと思うんだけど、おススメは?」って返ってくる。だけど、本の紹介は、その人のことが分かっていないと無理だし、またその人のことど真ん中みたいな本を紹介すると大体読み終わっているので、ちょっと外れた部分を選ばなきゃならない。

 

本に対する知識もそうだけど、人間分析が要求される。

サーフィンとか馬術とか茶道とか、そういうことはないはずなのに、不思議である。映画とかも、もうちょっとジャンル分けがくっきりしてるから、おススメやすいのかもしれない。映画は、他の人と共有できるけど、読書は、黙読になってからは個人的な、きわめて個人的な営みになった。だから、難しい。

 

難しい、しか言っていない。すみません。